3x3と五人制バスケのルールの違い

三人制のバスケットボールである「3x3(スリーエックススリー)」とは、もともとストリートバスケとして広まっていた「3on3(スリーオンスリー)」を、FIBAが国際基準のルールのもと公式の制定した競技です。
要するに、「3x3とは、国際的なルールの決められた公式の3on3」のことを指します。

それでは、この「3x3」と、部活動や体育、NBAなど一般的な五人制のバスケットボール、両者にはどんなルールの違いがあるのでしょうか。
まず、トラベリング(ボールを持ったまま、3歩以上歩くこと)や、ダブルドリブル(ドリブルが終わったあと、シュートやパスではなく再びドリブルをつくこと)など、基本的な反則のルールは同じです。
一方で、3x3はコートを半面しか使用しない、ボールは6号球(重さは7号と一緒)など、大きな違いもあります。
*5人制バスケ同士でも、小学生のミニバスや、中学生、男女でも、ボールの大きさや試合時間の長さなど、細かいルールの違いはありますが、3x3の場合は、基本的に年齢性別問わず一緒のルールとなっています。
以下は、主な3x3バスケと五人制バスケのルールの違いのまとめです。
3x3 | 5on5 | ||
コート | 横15m、縦11m、半面のみで試合。 | 横15m、縦28m、両面を使用。 | |
ボール | ボールは大きさが6号球で重さは7号球。 | ボールは年齢や性別などに寄る、一般男子は7号球、一般女子は6号球 | |
チームの構成人数 | 4名以内 | 12名以内 | |
タイムアウト | 1チーム1回(30秒) | 前半2回、後半3回 | |
ゲーム開始 | コイントス後、チェックボールで開始 | ジャンプボール | |
試合時間 | 10分一本勝負(どちらかのチームが先に21点取ればその時点で試合終了、ノックアウト勝利) | 10分×4クォーター(ピリオド)制の40分 | |
延長 | 先に2点を得点したチームが勝利 | 1回5分の延長を必要な回数行う | |
得点 | ツーポイントラインの内側1点、ツーポイントラインの外側2点、フリースロー1点 | スリーポイントラインの内側2点、スリーポイントラインの外側3点、フリースロー1点 | 関連記事 |
ショットクロック | 12秒 | 24秒 | |
チームファウル | 6回 | 各クォーター4回 | |
チームファウルの罰則 | 7回目以降はシュート時のファウルでなくても相手にフリースローが2本、10回目以降はフリースロー2本に加え、相手ボールで再開 | 5回目以降はシュート時のファウルでなくてもフリースロー2本 | |
フィールドゴールが決まったあと | 攻撃側になるチームは、リング下からドリブルかパスによってボールを一度ツーポイントラインの外まで運んでスタート。守備側になるチームは、ボールが“ノー・チャージ・セミサークル”の外に出るまではボールに対してプレイをしてはならない。 | エンドラインからスローイン | |
ボールがデッドになったときのゲームの再開 | チェックボール | サイドラインないしはエンドラインからスローイン | |
守備側がリバンドないしはスティールしたとき | ボールを一度ツーポイントラインの外側まで運んで攻撃再開 | − | |
ヘルドボールのとき | 守備側だったチームのボールでチェックボール | 両チームが交互にスローインで再開 | 関連記事 |
個人ファウルの制限と退場 | 個人ファウルの制限はなし。ただしアンスポーツマンライク・ファウル2回、または、ディスクォリファイリング・ファウルで退場。 | 個人ファウル5回、アンスポーツマンライク・ファウル2回、または、ディスクォリファイリング・ファウルで退場。 | 関連記事 |
選手交代 | 審判に申告する必要なし。チェックボール前にタッチなどで交代。 | 交代要員がスコアラーに申告 | 関連記事 |
監督やコーチ | 試合中ベンチに入れず、指示も出せない。監督から指示を受けているとみなされると反則になる。 | ベンチ入りし、主に指示は監督やコーチが出す | 関連記事 |
大きなルールの違いとして、3x3は、コートの半面のみ使用、試合時間やショットクロックの短縮、得点(2P→1P、3P→2P)などが挙げられるでしょう。
このルールの違いにより、五人制バスケの場合、縦のスピード感が凄いですが、3x3は、めまぐるしく展開していくのが醍醐味となっています。