ルール

3x3と五人制バスケのルールの違い「試合時間」

3x3と五人制バスケのルールの違い「試合時間」

ストリートバスケの3on3から生まれ、国際バスケットボール連盟FIBAが正式なルールを決めた三人制のバスケットボール「3x3(スリーエックススリー、スリーバイスリー)」。

この3x3と、5人制の一般的なバスケでは、ルールに多少の違いがあるのですが、その一つとして今回紹介するのが、「試合時間」です。

5人制のバスケットボールでは、一試合が10分×4クォーター制で、40分です。

一方、3x3の試合時間はノンストップの10分勝負。また、10分が終わらなくても、どちらかが先に21点(得点は1ゴール1点で、五人制で言う3ポイントシュートは2点になります)を取ると、その時点でノックアウト勝利になります。

もともとバスケは全員が走り続けるスポーツですが、一見すると、試合時間が少なく、使用するコートも半面のみなので、まだ3x3のほうが疲れないように思われるかもしれません。

しかし、人数が少ないぶん一人にかかる比重も大きく、スピーディーで、延々と動き続けなければいけないため、疲労度は3x3のほうが大きいと言われています(試合数も、同じ日に二試合、三試合と続きます)。

元プロバスケ選手でバスケットボールアナリストの佐々木クリスさんも、過去に3x3を体験したときの感想として、「これほどノドがカラカラになった経験は、これまでのバスケ人生でないというほど、プレーが止まりません」と語っています。

このハードさやダイナミックさに拍車をかけるルールが、「ショットクロック」です。

ショットクロックとは、ある秒数内にシュートを打たなければいけないというルールで、わざとボールを保持したままいつまでもシュートをしない、ということのないように(実際に過去のNBAの試合で記録的なロースコアの試合があったことから導入)、1954ー55年シーズンから制定されました。

このショットクロックが、五人制バスケだと「24秒ルール(24秒以内にシュートをしないといけない)」なのですが、3x3の場合は「12秒ルール」なので、とにかく試合が素早く展開していきます。

だからこそ、次々に得点も入り、ダイナミックに試合が動き、スピードや瞬時の判断力も問われる3x3の魅力に繋がっていきます。